ここにアクセスしてくれている方は既にスロットルポジションセンサーとは何かということはおわかりかと思います。
簡単に言えば、
スロットルバルブのバタフライの開き具合を感知するセンサーです。
それによって、
エンジンへの燃料流量や点火時期などを決めたりするものです。
あとは、
車自体が今アイドリング中なのか否かを判断するアイドリングスイッチをONにする役割もあります。
また、
このスロットルポジションセンサーが不具合や壊れたりすると、
- アイドリングが不安定になったり、
- いきなり燃料カットになったり、
- アイドリングスイッチがONになっていないことでエンジンブレーキの効きが悪くなったり、
- 燃料が悪くなったり、
といいことはありません。
アイドリングが不安定になる要因原因は、スロットルポジションセンサーの故障以外にもいろいろありますが、
概ねスロットルボディAssyのどこかに不具合がある場合が多いです。
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そこで、
昨年末にワコーズのスロットルバルブ専用のクリーナーが発売されているので、
これまではエンジンコンディショナーなどで簡易的に定期的に綺麗にしていましたが、
上記のワコーズのスロットルバルブクリーナーにて、
今年は綺麗にメンテナンスしようとスロットルバルブクリーナーで実施してみました。
毎年実施しているのでさほど汚れてはいませんでしたが、
いざ吹き付けてみると…。
黒っぽい汚れが浮いて取れてきます。
さらに、
上記商品のワコーズスロットルバルブクリーナーは3本購入すると専用のブラシが付いてきます。
これまでは、
クリーナーを吹き付けて浮いた汚れや流れてきた汚れを拭きとっているだけでした。
しかし、
ブラシがあるのでスロットルボディを外して壊れない程度の強さで擦ってピカピカにしました。
そうるすと案の定、
アイドリングは高くなります。
(スロッロルボディ内部が綺麗になった為。)
しかし、
だいたいの場合はそのまましばらく放置していると勝手に車が再学習してくれて、
アイドリングは落ち着いてきます。
車や車種、メーカーによってECUのリセット方法は若干異なりますが、
バッテリーのマイナス端子を外して、
数分から数十分おいてからバッテリーを再度繋げてエンジンをかけてしばらく放置していれば、
ほとんどの場合は車が勝手に再学習してくれてアイドリングなどは調子良くはなります。
ですが、
上記を行ってもアイドリングや走りが安定しない場合は、
スロットルポジションセンサー異常を疑ってみたほうが良い場合もあります。
今回の私がそうでした。
あまりにもスロットルのバタフライを綺麗にし過ぎたためなかなかアイドリングが落ち着かず、
さらに、アイドリングスイッチが入っていない感じでした。
スロットルポジションセンサーは普通はイジらない部分ですが、
しょうがなく高いアイドリングを調整するために弄りました。
注意なのが、
弄る前に必ず元の位置での抵抗値を測ってメモしておくことです。
でないと、
弄った後に元々の抵抗値・電圧値に戻せなくなってしまいます。
スロットルポジションセンサーは本当に僅かな動きで簡単にアイドリングが狂います。
ということは、
本当に僅かな調整で100回転などはすぐに変化してしまします。
(もしくは、初めについていた部分を全体的にマーキングしておくのも良いかと思われます。)
車種によってスロットルポジションセンサーの付いている場所は違いますが、
すべての車に必ず付いています。
私場合は、
トヨタ車なので4ピンのスロットルポジションセンサーです。
その2番と4番の間の抵抗値をまず弄る前に測定します。
0.487KΩでした。
とりあえずこの値はメモしておきます。
それから、2つのネジを緩めて1mm単位で調整します。
(実際は1mm以下です。)
それで、
アイドリングが規定範囲内になったらその場所部分で固定し直します。
あとは、アイドルアップの確認です。
- ライトを付けてちゃんとアイドルアップするか。
- エアコンをつけた時にもアイドルアップするか。
の確認をします。
あまり調整し過ぎるとこのアイドルアップの確認をした時に、
ライトを付けてもエアコンをつけてもアイドルアップしないで逆にアイドリングが下がってしまいます。
そういう場合は、
アイドリング調整不良です。
もう一度、
やり直してみます。
何度か僅かな調整を繰り返すとちょうど良い加減なところがわかってくると思います。
そこがスロッロルボディ内を綺麗にし過ぎた場合のスロットルポジションセンサーの位置です。
あとは、
その後走行してみてハンチングや変速ショックなどに違和感が無いことを確認します。
この走っての確認もとても重要です。
走ることによってある意味車が再学習してくれます。
それでもダメな場合や自分ではできないと思ったらディーラーや整備工場に行きましょう。
スロットルポジションセンサーが壊れている可能性が高いです。
可能性も高いですが、
値段も高いです…。
他にも車にはセンサー類がたくさんあります。
過走行車は、
スロットルポジションセンサーのみならずO2センサーなど他の部分も疑ってみるのも可能性としてはあり得ます。
ここまで、
スロットルポジションセンサーの調整方法を簡単に記載しましたが、
下手に弄ると壊れてしまったり、調子が悪くなってしまったりしてしまいます。
もし、
スロットルポジションセンサーを調整する際には慎重に実施してみてください。
ほんとに僅かな調整で全く変わってしまいます。
基本的にここはディーラーなどでも今の車においてはそうそう調整はしないです。
スロッロルボディAssy一式交換になる可能性もあり得ます。
(もしくは、良心的なところであればスロットルポジションセンサーのみ交換かと思われます。)
センサーと名のつくくらいなので、
本当に繊細です。
くれぐれもご自身で調整する際は、慎重かつ自己責任でやってみるしかありません。
最後に、
私の車種の場合のスロットルポジションセンサーは1万数千円だったと思います。
調整が自分でできるならばそれだけの部品代で済みますが、
できない場合はディーラーもしくは整備工場などで調整するはずなので別途工賃がかかってしまいます。
くれぐれも慎重に!!
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