昨今、首の骨(頚椎)の正常な彎曲がなくなって7個(C1からC7)の首の骨がその名の通りまっすぐになっているストレートネックが注目されています。
ですが、
このストレートネックは昔からあるもので最近になって知られてものではありません。
また、このストレートネックは病気ではなくその状態を表しているものです。
ストレートネックの症状や原因はそれぞれですが、
後天的なストレートネックの原因などを以下に述べておきます。
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ストレートネックの原因と症状。
まずは原因からですが…。
よく言われているのが、
最近誰もが持っていると言っても過言ではないスマホのやり過ぎです。
スマホの画面を見るために下ばかりを向いてしまって、
その状態を長時間続けてしまうために首に負担がかかってしまい、
首の骨(頚椎)がまっすぐになってしまうというものです。
ちなみに、
以下に首の傾け具合(度合い)によっての首の骨(頚椎)への負担度合いになります。
上記のような感じで、
姿勢が正しい位置の場合と下を向いた場合の肩から首にかけてに負担度合いになっています。
人間の頭の重さというのは成人ではボーリングのボールほどの重さがあると言われています。
具体的には、
おおよそ約6キロから8キロくらいと言われています。
この重さを首の骨(頚椎)のみで、
- 立っていても。
- 寝ていても。
- 座っていても。
すべての姿勢において首のみで頭を支えていることになります。
正常な首の骨の彎曲は、この頭の重さをうまくクッション代わりになるようについている曲がり具合のことです。
よく言われるS字状カーブと言われるものです。
参考)
S字状カーブは背骨にもあります。
このS字状の曲がり方(彎曲)が意外と重い頭の重さを、
うまい具合にクッション性を持たせて首が支えています。
そして、このS字状の彎曲がなくなってストレートネックになってしまうと…。
まっすぐに重力のままに首(頚椎)に負担がかかることになってしまいます。
すると、
首には7つの頚椎の間に関節があります。
この関節には背骨と同じように椎間板もあります。
こういった首の関節に、
ちょく(じかに)に頭の重さの重力が加わることになります。
すると、首の関節が悲鳴をあげてしまうことになってしまいます。
その悲鳴を気づくことなく続けてしまって…。
ストレートネックになってしまうという原因がひとつあります。
他にも、先天的にストレートネックの人もいらっしゃいます。
ですが、
上記したようにストレートネックは病気というわけではありません。
ストレートネックによって、
- 肩こりや、
- 首の痛みや、
- 手のしびれや、
- 頭が痛いなどの頭痛や、
- 気持ち悪くなってしまったり、
- 耳鳴りなど、
と様々な症状が現れることで、頚椎症と言われる病気(病名)になります。
もう少し詳しく言うと、
- 頚椎症性神経根炎や
- 頚椎症性筋萎縮症や、
- 頚椎症性脊髄症や、
etc。
頚椎症性◯◯と言った病名がつくことになります。
ストレートネックでも一生症状がない方もいます。
なので、
ストレートネックだからといって具体的な肩こりや頭痛や耳鳴りや手のしびれなどの症状がない場合には、
そうそう気にすることはないと思われます。
ただ、症状が出てしまっている場合には…。
整形外科などでは以下のような治療をしたりします。
- 首を牽引したり、
- 首の牽引はつまった椎間(ついかん:首の骨と骨の間)を広げ、硬くなった筋肉をストレッチする目的で行われます。
- 電気をかけたりマッサージをしたり、
- 首回りの筋肉をほぐしたり血行促進、除痛を目的とした対処療法が目的の治療。
- 薬物療法。
- 筋肉を緩める目的や除痛を目的をした薬の処方。
- 理学療法。
- 理学療法士や鍼灸マッサージ師による施術。
などが行われます。
そして、よく言われるのが…。
慢性的な頭痛・首の痛み・肩こりに悩む人の多くはこの角度が少なく、病院でレントゲンやMRIを撮ると正常よりも首がまっすぐですね。(原因)という説明を受けることになります。
上記の治療によって一時的には症状が改善することもあります。
しかし、根本的な解決にはなっていません。
さらに言えば…。
ストレートネックには具体的にこれという治療法(治療方法)はないというのが現状です。
日々の姿勢に注意と、
あとは、寝ている時に枕でストレートネックを徐々に治してみようという感じで言われることが多いと言われています。
そんなストレートネック枕は以下のような商品があります。
このような枕を使ったりしてストレートネックを正常な彎曲を取り戻そうというものになります。
私は約10年前に、麻酔科のペインクリニック外来にて頚椎の神経根ブロック注射をしたことがります。
これはこれでものすごく麻酔薬が効いている時は楽になります!!
ただ…。
薬が切れてくると徐々に元の症状が出てしまっていました。
麻酔科のペインクリニック外来に通うこと約1年…。
先生が違う病院へ行くということで変わりました。
その変わった先生もストレートネックみたいで…。
やはり症状があって私に上記のストレートネック枕をすすめてくれました。
もう10年以上ストレートネック枕を使っています。
時折肩が凝ったり頭が痛くなったりしますが、
いまでは麻酔科のペインクリニック外来にも通うことなくなっています。
ストレートネックで症状が出て悩んでいる方や症状が出てしまっている方には、
上記のストレートネック枕は意外とオススメかと思われます。
最後にストレートネックの定義と首の正常な彎曲についてです。
ストレートネックとは… 頚椎の生理的前湾角度 30度以下の首の状態をいいます。
※首がまっすぐに歪んだ状態を示す言葉ですので、病名ではありません。
正常な人の首の前湾角度は… 30~40度です。
ストレートネックになってしまう原因のまとめです。
不良姿勢が一番の原因と言われています。
慢性的なうつむき姿勢を取ることにより、
首の生理的なカーブが失われてしまいストレートネックになります。
長時間のパソコン作業やスマホ操作はもっとも代表的な原因です。
最近では初めに記したように、
スマホの爆発的普及によりスマートフォンの使い過ぎによるストレートネックが増えてきていると言われています。
以上、ストレートネックの原因と症状と治し方についてでした。
ストレートネックで悩んでいる方の参考になりましたら幸いです!!
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