昨今話題のがん治療薬の化学療法である抗がん剤でオプジーボ(商品名です:一般名はニボルマブ)ですが、
あまりにも高額だということで厚生労働省が異例に半額:50%値下げに承認を出しました。
これまでは100mgで70万円年間にすると3500万円もかかってしまいます。
現在、乳がんからの転移で肺がんも患っているということの小林麻央さんはもう使用している(使用した)のでしょうか。
いくら歌舞伎役者の市川海老蔵さんの収入がどれくらいなのかは定かではありませんが、かなりの負担だと思われます。
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そのオプジーボとう抗がん剤がこれまでの金額の50%緊急値下げ!すなわち半額になりました。
と言っても、かなりの高額には変わりありませんが…。
一般人ではかなり限られた人しか使用できないのではないかと思われます。
高額ながん免疫治療薬「オプジーボ」について、厚生労働省は16日、中央社会保険医療協議会(中医協)に、50%の緊急値下げを提案し、了承された。
超高額「オプジーボ」、異例の50%緊急値下げ : 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
たしかですが、
この抗がん剤のオプジーボは特定の皮膚がん(たしかメラノーマ:悪性黒色腫)に有効だということで開発?使用されていたものだったと思われます。
それが、免疫に作用するということで肺がんにも有効的に効果が期待されるということで、適用が肺がんへもされたはずです。
抗がん剤のオプジーボ作用機序は、
人体には自分以外の細胞や異物に関して排除しようとする機能すなわち免疫機能が備わっています。
なので、臓器移植などをされた方は免疫抑制剤を服用することになります。
その免疫機能をおおむね司っているのはT細胞です。(具体的にはもっとT細胞(T-cell)には複数の種類(キラーT細胞など)があります。)
その免疫機能のT細胞のPD-1というスイッチを切ることで免疫機能を元に戻すと表現したら良いのか、それによってがん細胞を自分自身の免疫機能によって攻撃できるようになることになります。
ということは、
がん細胞は自分自身の免疫機能という人体に備わっている自然体のかたちで攻撃されることにより破壊されて、がん細胞は異物(自分自身以外のもの)と認識されてより自然体のかたちでがん細胞が死滅していくという感じの作用機序になります。
↑
簡単に表現するとですよ。
これを少し考えると・・・・。
特に肺がんや皮膚がん(メラノーマ:悪性黒色腫)のみに効果が現れるのではなく他の部位のガンにも効果が期待できるのではないかと考えられてしまいます。
が、ガンにも部位によって種類もあったり(逸見政孝さんや古舘伊知郎さんのお姉さんなどが患ったスキルス性胃がんなど)します。
でも・・・・。
やっぱり、免疫機能という人体に元々備わった生きていくために必要なとっても大切な機能を使うことによって、がん細胞をしっかりと異物と認識することができて、T細胞の司令のもと白血球(好中球や好酸球やマクロファージなど)ががん細胞を攻撃して破壊できるという作用機序を考慮すると、他の部位のがんやタイプの異なるがんにもある一定の効果が期待できるのではないかと想像される気がします。
冒頭にも記載しましたが、頑張っている小林麻央さんには適用でははないのでしょうか・・・・。
それとも、もう既に使用してみたのでしょうか・・・・。
その他同じ病で苦しんでいる(耐えている?)方への使用ももっともっと安価になって、
一般人でも効果が期待できるのであれば身内や知り合いなどになんとか使えるように使える適用であればオプジーボ(ニモルマブ)という抗がん剤を使用してみたい、使用して治るものであれば・・・・。可能性があるのであれば・・・・。
と考えたり思ったり願ったりするのが普通ではないでしょうか。
たしかに、製薬会社は開発費用や患者さんの少ない病気などに対してはそのコストを回収?しなければ会社として成り立っていかないということもあると思います。でも・・・・。
そんなところに資本主義という壁がはだからないようになって欲しいなと・・・・。
上記に簡単に作用機序について触れましたが、もちろん薬なので副作用も懸念されます。
クスリはリスクなどと良く言ったものです。
考えられる:起こりうる副作用)
- 間質性肺炎、
- 重症筋無力症・筋炎、
- 大腸炎・重度の下痢、
- 1型糖尿病、糖尿病治療カーボカウント
- 肝機能障害・肝炎、
- 甲状腺機能障害、神経障害、
- 腎障害、副腎障害、
- 脳炎、
- 重度の皮膚障害
など…。
上記の作用機序によって、自分自身(自己)を攻撃しなくなるスイッチ(PD-1という分子)を押すことによって自分自身(自己)を攻撃しなくなるのと同時に異物(非自己)も攻撃しなくなっていまします。このスイッチを押してしまうガンには効果が期待できるのではないかと考察します。
もう一度繰り返しになりますが、このスイッチを押させないようにしたのが抗がん剤のオプジーボです。
なので、
これまでの抗がん剤の多くはDNA合成阻害剤や細胞分裂阻害剤やDNA損傷剤や代謝拮抗剤、栄養阻害剤などによってがん細胞自体を増殖させないものがほとんどでした。
このような作用機序とは異なることから、これまで治療できなかったがんにも効果が期待できる(効くかもしれない)画期的な抗がん剤という薬には変わりありません。
この画期的な薬はこれから適用が広がり多くの人が使うようになると予測されています。
画期的な薬であるオプジーボの可能性はまだまだ広がると思います。その一方で副作用や薬価などの問題も残されており、それらを以下に解決するかが重要です。これからのがん治療の中心となるのは間違いないのでこれからの動向に注目していきたいと思います。
あっ、最後に本庶佑教授に関するサイトです。本庶研 PD-1 - 京都大学 本庶研PD-1プロジェクト
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